2018年 08月 11日
summer saturday brunch
かぼちゃにも、郷土のさまざまな顔ぶれがあります
その土地の道の駅などで
見知らぬかぼちゃを発見するのは愉快なこと
先日実家から赤皮かぼちゃを送ってもらいました
これは新顔、、、
たいてい刃をいれるとき
そのかぼちゃがほくほく系かどうかがわかりますが
赤皮さんはまぎれもないほくほく系
秋のはじまりに秋田の田舎から送られてくる
白雪かぼちゃに似ていて、
煮崩れにくいデンプン質のかぼちゃだな
と思いました
皮をむくときは勿体ないので慎重に
外皮のぺらぺらしたところだけを剥きとります
(皮をキンピラにできるときは別ですが)
種を外し
塩少々でかぼちゃに汗をかかせてから
蒸し煮しました
フォークでつぶしてほくほくを残し
豆乳を加えてポタージュに
仕上げにオリーブオイルをまわして出来上がり
もともと無精ということもありますが
手を加えすぎない食べものが好きです
よい素材は
過剰に手を加えられることを求めていないと思うから
たべものにも
自然の中に見いだす美しさと同様の
シンプルで洗練され、
複雑で完璧な "美味しさ" があります
赤皮かぼちゃにも
たった今それを見いだしたところです
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by raisinsand
| 2018-08-11 10:53
2018年 08月 10日
carrot cake
うちからだと隣駅に位置するベーグルのお店で
キャロット・ケーキを食べました
人参の優しさにしっとりと落ち着いた生地には
レーズンやこりこりと歯触り楽しい胡桃たち
そしてまたこの前と同じように
クリームチーズアイシングの厚みの絶妙さに
うっとり
(これからも何度でも。。。望)
隣駅で
いつもの進行方向と反対だから
ふだんの慣性にかるく逆らいながら
すこし勢いをつけてそのお店をめざします
そのくらい私には魅力の
キャロット・ケーキ
最近よく考えるのですが、
距離と魅力の関係ってふしぎで
おもしろいですね。
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by raisinsand
| 2018-08-10 21:21
2018年 08月 08日
rain shoe / beach shoe ?
雨風の対策に
長靴を履く人と
ビーチサンダルを履く人がいますね
私は今、長靴の人ですが
電車やエスカレーターで
ビーチサンダルの人を見つけるたびに
それもわかる!ってひそかに反応している...
私のビーチサンダルは過ぎ去ってしまったのか
それともまた帰ってくるのか
いつもより1時間早く仕事に出て
2時間以上早く帰ってきました
まだ外からの光でじゅうぶんいられる台所で
蝉しぐれを聞きながら
瓶の底に少しだけ残っていたワインで喉を潤し
時を忘れて野菜を洗ったり刻んだりできることに
幸福感をおぼえました
もしくは多幸感
わたしの思い出の箱におさまっている
宝物が次から次へとあふれ出てきて
蝉しぐれがおさまると
朝崎郁恵さんのうたばうたゆんを聴き始めました
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by raisinsand
| 2018-08-08 20:24
2018年 08月 07日
tsubu-tsubu ~ my staple food
お米の国の住人であるはずなのに
子どもの頃
家の目の前に田んぼがあって
夏の今時分には
青稲が風になびいて、ゆるやかに
ときに激しくうねり
私は大海原を想像しながら眺めていました
田んぼを駈けぬける風とも
あの大海原とも
今はすっかり縁遠いところまできています
あの風景を夢見るだけ
というのはさびしすぎるから
せめてもっと
ふたたび
お米に近しくなろうと
最近そんなことばかり
考えていました笑
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by raisinsand
| 2018-08-07 20:27
2018年 08月 03日
it's the beginning
昨夏初めて伊勢を訪ねた際
「伊勢型紙」というものに心惹かれ
伝統の意匠を活版印刷でカードにしたものを
一枚、旅の思い出に買い求めました
流水に波濤
古より川や海から沢山の恵みをいただき
水と共に歩んできた
とどまる事のない水の流れは
新鮮で清潔な心の拠り所を表現している
このようなキャプションが添えられていて
今でも時折、このカードに触れたくなります
あまりの暑さ続きに
なにかにつけてスローモーション
ふと気づくと
同じ本の同じようなところばかりを読んでいたりして
『生起する一切のものが
いつも始まりなのだということが
おわかりになりませんか』
―ライナー・マリア・リルケ
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by raisinsand
| 2018-08-03 08:57