2018年 06月 12日
my favorite things
2度のひっこしというものは
いやおうなしに所持品の選別を迫るものでもある
私はかんたんに買ったり捨てたりするのがすきではないが
ひっこしの、今思うだけで気が遠くなりそうな作業は
いつのまにか増えていたものたちを整理する
ありがたい契機でもあった
すべてはっきりと、とは言えないまでも
今の家にあるものはだいたい把握しているという感覚を
保つことができている
そのおかげで
うずもれていた「わたしのすきなもの」が蘇りつつある
学生の頃に買い、気に入ってよく聴いたCDも
いつしかすっかり忘れ果てられ
棚の奥でながい眠りについていた
めざめた「すき」は
いきいきと私の心に迫ってくる
再発見のよろこびには
過ぎ去っていってしまった自分と楽しみを分かちあう
という側面もあるのかもしれない
by raisinsand
| 2018-06-12 07:26