fluffy gnocchi

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じゃがいものニョッキをつくった。

小学生の時、一度母とつくったことがあり、それ以来の久しぶりのことだ。

その頃ちょうどイタリアンブームというのが起きていたのだと思う。

小学生が読むようなものにも、家庭で手軽にイタリアンを楽しむレシピが紹介されていた。

ティラミス、という耳慣れないデザートにも挑戦したことを憶えている。

まだ地方のスーパーで"マスカルポーネ"が買えるような時代ではなかったから、

レシピではクリームチーズを使うと指示されていたと思う。

グラタンに使うガラスの耐熱皿に、

手作りした不揃いなビスキュイを珈琲液で湿らせたもの、チーズの層を重ね、

最上面にココアパウダーをふり、冷蔵庫で冷やす。

初めてのティラミスは、それはそれは眩しくて、美味しかった。

今でもガラスの器を家族で囲んだ時の映像が鮮明に蘇ってくる。

一方、初めてのニョッキはいまひとつだった。

そのいまひとつさ加減を微妙に憶えている。

がんばってつくったものがあまりおいしくないことに落胆し、

でも食べきることができず、残りを母に押し付けてしまった。

今思えば、得意ではなかった"すいとん系"の味がした、というだけのことだった。

ところが先日こしらえたニョッキは全く違った。

ニョッキのひと皿に幸せを感じた。

ゆでたじゃがいもを温かいうちに潰し、

強力粉を加えて良く練り合わせる。

パルメザンチーズと卵液を加え、さらにこねる。

まとまった生地は、打ち粉をした台の上で手のひらを使って棒状にのばす。

それをナイフでカットしながら、親指とフォークの背を使ってひとつのニョッキに成形する。

ニョッキたちを白玉団子のように茹で、

浅蜊の出汁やブランデー、白ワインなどを加えた生クリームのソースで和えた。

フライパンの中でニョッキが十分にソースに絡んだら火からおろし、

さらに湯がいた菜の花、おろしチーズ、オリーブオイルを加え、

全体を乳化させるように混ぜて仕上げる。

白ワインにぴったりのじゃがいものニョッキだった。

昔の記憶とリンクして、ニョッキは、愛すべきニョッキとなった。




by raisinsand | 2018-03-26 15:05 | Comments(0)