twinkled in the sky

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そろそろ三月も半ばに差し掛かろうという季節。

陽の当たる間は暖かくても、

日が暮れれば急に冷え込む。

昨日の夜空も、冬みたいに澄んでいた。

沈丁花の仄かな香りが冷たい外気に混じる。

立ち止まり、新鮮な空気もろとも吸い込んだ。

空を見上げると、

シリウスの青白い輝きがひときわ目を惹く。

おおいぬ座はオリオンを追いかけている。

これらは春先の夜空に親しみを感じさせてくれる。

漆黒の闇に撒き散らされた星粒の、

輝きの強弱や色の微妙な違いを眺め、

憶えている惑星や星座を見つける時間は、

子供のころから大好きだ。

でも昔とは、眺めるときの心持ちが少し違う。

宇宙の誕生や解明されない天体の謎に、

想像力をかきたてられワクワクしていたころと、少し違う。

夜空に繰り広げられているのは、

遥か彼方の静寂と、星々の神秘的な煌めきばかり。

日中は明るすぎて見えず、感知しえない世界の実相が、

ただ茫漠と広がっているように見える。

その、完全に手の届きそうもない世界に向かって、

祈る気持ちが湧いてくる。

宇宙も、地球も、すべて、

ゆらぎ、活動し、変化を続けている。

不安定な世界で、生かされている。

光ばかり追い求めていては、自分都合になる。

闇の広がりに自分という存在を置くことから、

私の祈りがはじまるような気がする。




by raisinsand | 2018-03-12 11:07 | Comments(0)