gateau basque

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煮えたぎる湯を茶葉に注ぎ待つこと数分。

熱い茶碗からひとすすり、

舌が微かに痺れる感じがした。

渋い、と思ったが、

ほどなく話に聞いた通りの爽快感がやってきた。

同じ茶を、誰が淹れたかも知らずに飲み干すことは

出来なかっただろう。

人柄やその場の笑いに包まれた雰囲気が、

茶の刺激的な側面と相まって、

これまで味わったことのない個性的な茶の味を

発見させてくれた。

茶を数杯味わった後、ガトーバスクが出された。

黄金色に焼き上げられた菓子は、

フォークを入れると予想に反して繊細で、

アーモンドとバターの甘く豊かな香りに、

とろけそうになってしまった。

あの人も、茶の魔法使いのひとりだろう。

陽気でヘビーな茶の味が、

あれからしばしば恋しくなる。









by raisinsand | 2017-12-22 10:55 | Comments(0)