<   2012年 07月 ( 14 )   > この月の画像一覧

incense

c0038561_9214050.jpg

白檀、丁字、桂皮、龍脳、・・・・・・、沈香、大茴香。

昨日は竹籠作りに引き続き、お香も作ってまいりました。
作ると言うより、練ってきた、という方が正しいかな。

乳鉢に次々とお粉を加えて、
練って、
練って、、、
もっと練って。
c0038561_9214196.jpg

最後に粘土遊びの感覚でコーン型に形作り、出来上がりです。
形がいびつなのはご愛嬌。。。

今回作ったお香は「荷葉」です。
夏のお香で、荷葉というのは蓮のこと指しているそうです。仄かに甘い、なんだか大人っぽい香り。
お香だから、また焚いてみると違う印象が生まれてくるのでしょう。
楽しみです。
c0038561_9214241.jpg

家に帰り、お香をひとつ竹籠の中に置いてみました。

作りたてのお香は、十分に乾燥させる必要があります。
只今お香乾燥中。部屋の中がふわりと香っています。

(旧 水無月十一日辛卯)
by raisinsand | 2012-07-29 22:05 | Comments(0)

bamboo cage

c0038561_1446198.jpg

竹のものが好きです。
竹、というと、それは爽やかというイメージにつながっていくからです。

竹籠作りのワークショップに参加してまいりました。
ワークショップが開かれた場所は、日暮里の本行寺というお寺さんのスペースです。

暑い暑い夏に、爽やかで涼やかな小物ができるといいな。
楽しみな気持ちで日暮里に向かいました。
お寺の境内の奥にある建物の2階、テーブルが並んだお座敷がワークショップの会場でした。

お母さんとやってきた男の子も参加していたし、かなり年配の男性の姿もありました。
素敵な浴衣姿の参加者も多くて、ワークショップの会場からして 涼 な感じ。

竹籠作りは、すでに竹をひごや枠に加工していただいたものを組み立てる作業でした。
いざ作業が始まると、みんな真剣。

竹に触れていると、竹という素材の頑丈さ、弾力、そしてしなやかさを感じます。
そんな性質を持っている竹に惹かれるのかな、、、手を動かしながら、そんな風にも想いました。

仕上がった竹籠にはタッセルをあしらい、籠の中に選んだ陶器の香台を入れて。
c0038561_14462059.jpg

(旧 水無月十日庚寅)
by raisinsand | 2012-07-28 23:53 | Comments(0)

reality

駅の改札を出ていつものように空を見上げると、夢のなかで見るような、かろうじて半分満ちたと解るぼんやりとした月が見えました。

さっきまで、電車のなかで "リアリティ" を自分の言葉で表し直すとしたら・・・・なんていう言葉遊び(?)をしていたのとあまりに対極な世界を醸し出している月に、思わず微笑みかけてしまいたくなりました。

毎日片道1時間近く、電車に揺られています。
つり革につかまりながら姿勢を保ちつつ、実はすっかり脱力しきったような体勢でぼーっと考え事、なんてことがよくあります。
考えているうちに、とろんと眠たくなってきてしまいます。
考え事はバックグラウンド処理に切り替わります。意識界と夢との境い目を踏み越えて。

それにしても片道1時間、、、結構なじかんです・・・笑。

c0038561_18513753.jpg


土に埋めて置いた木の実が
忘れたころに芽を出した。
それは目を疑うほどの緑の徴候。
こんなふうにも小さく見えるのは
距離があるからで
芽は地平線ほど遥かな果てに
ようやく姿をあらわしたのに違いない。
そして日一日
少しずつ見えてくる。
少しずつ大きくなってくる。
それなりの葉かたち丈の伸び具合。
木には木の歩き方があって
一本の道筋を
何だかこちらに向かって近付いて来るらしい。
私の目の前で
だんだん育ってくるのをながめていると
同じ道を木は向こうの方から
私はこちらの方から
歩み寄っているようである。
この調子で行くと
どこかで私は木とすれ違う。
どこですれ違うのだろう。
そういえば私たちはすべてのものと
ついにはすれ違うことしか出来ない。
気が遠くなりそうなほどかすかに見えていた
発芽のあの緑の地点に向かって
どうやら私は今日も急いでいるらしい。
あの土の門口に向かって。

道/石垣りん詩集 やさしい言葉

(旧 水無月八日戊子)
by raisinsand | 2012-07-26 21:35 | Comments(0)

The Whales of August

先週末、沼津のカフェで定期的に開かれているシネマ倶楽部に初参加してみました。

沼津の知人が八月の鯨のことを知らせてくれたのは集まりの前日。
タイトルの「八月」と「鯨」の言葉の組み合わせが、私にはとても新鮮に聴こえました。
しかもそのカフェの店主の選んだ映画なのだから、、、と、当日になって よし! と思って横浜から出かけたのですが、
行くことにして凄くよかったな、と思っています。

この八月の鯨、1986年に公開されたアメリカ映画で、日本では1987年に岩波ホール創立20周年記念作品として上映され、異例の長期上映となったそうです。
老姉妹を演じたベティ・デイビス(姉)は当時79歳、リリアン・ギッシュ(妹)に至っては93歳ですって!
まさに円熟の演技と言えば良いのでしょうか。

舞台となっているメイン州の美しい島での夏の日々が、淡く静かに流れゆく映画でした。
老いながらも燃え尽きることのない命の情熱、煌めきがひっそりと散りばめられているようでもありました。

岬に立ち海風を目一杯に浴びながら、遥かなる海原と向き合うことの爽快さよ、、、

それにしてもカフェの店主さん、相当映画のこと詳しくて、本当に好きなんだろうな。
きっとまた、シネマ倶楽部参加させていただきます。

(旧 水無月五日乙酉) 
by raisinsand | 2012-07-23 21:26 | Comments(0)

pickled plum

ふわりと杏が香るような梅干し、友人作のものをおべんとうの玄米に。
食欲が落ちてきたかな、、、というときのとっておきです。
c0038561_1573268.jpg

あと今日のおかずは、枝豆入り卵焼き、ひじきと板麩の和え物、賀茂茄子の胡麻煮でした。

大自然の恵みに、育ててくださった方、収穫してくださった方、加工してくださった方、そして分け与えてくださった方に、
今日も感謝です。

(旧 水無月二日壬午)
by raisinsand | 2012-07-20 20:34 | Comments(0)

sunny summer

先ほどまで、遠くから雷鳴が聞こえていました。
そういえば今日見た夕暮れ時の空、凄かったな、、、ということを思い出しました。
入道雲のような大きな雲が西の空に立ちのぼっていました。
雲は鮮血が流し込まれたような色をしていて、その雲に差し込んだ光を一時溜め、十分に血の色に染めあげてから放射し直しているような・・・
言い表そうとすると、なんだか妖しげな、変なことになってきます・笑。

まだまだ日が長く居てくれるので、帰りの時間にちょうど、車窓の向こうにめまぐるしく表情を変えながら暮れゆく空を眺めることが出来ます。
多摩川を渡る時だったり、武蔵小杉〜大倉山の高架を走るところ、鶴見川を渡る時など、空がぽっかりと拓けるシーンが何度もやってきます。

朝の空、夕の空、どちらも好きです。
もし何処か、今の場所より環境が良く、ずっと住めそうな場所に住処を構えることができるなら、それは東に望む丘の上?、それとも西に望む丘?・・・なんて思い耽ることもしばしば・笑。

c0038561_7393098.jpg

夏ですね。ビルが建ち並ぶ都会の夏は過酷だなぁと、毎度(?)今更ながら(?)に感じています。
コンクリートの照り返しは容赦ないし、ビルや電車内の冷房も行き過ぎています。

この夏を乗り切る手だてのひとつは、やっぱり食べることですね。
暑いし仕方ないかな、と何度も手を抜きそうになっていますが、、、今日のおべんとうは、
鶏と胡瓜の麹サンバル炒め、蒸した南瓜の塩糀レモンマヨネーズ和え、ひじきの柚子サラダ、はと麦いり玄米に梅干、でした。

(旧 皐月二十九日庚辰)
by raisinsand | 2012-07-18 21:30 | Comments(0)

on the table

テーブルの上の胡椒入れ

それはいつでもきみの目の前にある。
ベーコン・エンド・エッグスとトーストの
きみの朝食のテーブルの上にある。
ちがう、新聞の見出しのなかにじゃない。
混みあう駅の階段をのぼって
きみが急ぐ時間のなかにじゃない。
きみのとりかえしようもない一日のあとの
街角のレストランのテーブルの上にある。
ちがう、思い出やお喋りのなかにじゃない。
ここではないどこかへの
旅のきれいなパンフレットのなかにじゃない。
それは冷えた缶ビールとポテト・サラダと
音楽と灰皿のあるテーブルの上に、
ひとと一緒にいることをたのしむ
きみの何でもない時間のなかにある。
手をのばせばきみはそれを掴めただろう。
幸福はとんでもないものじゃない。
それはいつでもきみの目のまえにある。
なにげなくて、ごくありふれたもの。
誰にもみえていて誰もがみていないもの。
たとえば、
テーブルの上の胡椒入れのように。

/食卓一期一会 長田弘
c0038561_8102215.jpg

昨日は、食事の支度と食事と、限りなく重力に逆らうことなく身体を横たえながらの読書と、うたた寝、、、という一日でした。

のんびりが過ぎた一日だったな、、、と振り返りながらの、今日一日のはじまり。
朝食には、ハム・エンド・エッグとバゲット、胡瓜と青紫蘇の塩麹漬、ミニトマトを。

(旧 皐月二十七日戊寅)
by raisinsand | 2012-07-16 08:39 | Comments(0)

plus sambal

c0038561_944778.jpg

つるむらさき、おくら、モロヘイヤをそれぞれ茹で、刻みます。
刻んだものをボールに入れて、醤油麹で和えます。
さらに千切りにした青紫蘇と、千切った海苔を加えてさっくり混ぜ合わせます。

昨日、お店で慎重にアボカドを選んできました。
半分に割り、薄切りにします。

はと麦を混ぜて炊いた玄米をお皿にのせ、アボカドを並べます。
醤油麹で和えたものを盛りつけます。

仕上げに、ごはんには白胡麻の摺ったものと千切りの青紫蘇を散らし、
醤油麹和えの野菜には、アクセントに麹サンバルをひと匙添えます。

好きなものを幾重にも重ねたようなごはんのお皿ができあがりました。

昨夜まとめて茹でた枝豆は、塩麹で和えてひと晩おきました。
蒸した南瓜とトマトを、食べやすい大きさに切り、この枝豆の塩麹和えとさっくり混ぜ合わせます。

夏色のもうひと品になりました。

飲み物は、石釜で煎られた六条大麦の麦茶を煮出しました。

風がよく通る日曜日のブランチです。

麹サンバルですが、先日福光屋さんで見つけました。
金沢の百薬キッチン、というレストランで作られているそうです。
ラベルに書かれた材料を見ると、麹・日本酒・とうがらし・菜種油・にんにく・りんご・ゲランドの塩・マスコバド糖とあります。
あまりにんにくの香りが得意ではないのですが、麹サンバルは大丈夫です。
とても素敵な調味料です。
百薬キッチンの方も気になってきました。

(旧 皐月二十六日丁丑)
by raisinsand | 2012-07-15 10:30 | Comments(0)

asleep

近頃、夜中か、あるいは明け方近くか、一度目を覚ましてしまうと、眠りになかなか戻れなくなることがあります。
このところの気候のこともあるだろうし、
昨夜は、強風に煽られた電線の、低い低い唸り声に耳を澄ませながら眠りに落ちたような感じでしたが、夢見心地にもその低く唸る声が耳の内にこだましていたようです。
音の強弱に急な変化があった時に反応していたのかな、、、何度も簡単に目を覚ましたような気がします。

だから何度も眠り直したような気がしています。

繰り返す毎に、寝覚めがわるくなっていきます・・・
おかげさまで今朝は大寝坊です・笑。

ラジオのニュースでも、西日本では酷い雨がなかなか収まらないと言っています。
低気圧にすっぽり覆われてしまうと、身体も低気圧の重みを受けて、ちょっとだけ、不自由な感じがしてくるものです。
そういえば、帰りはもとより朝の電車でも、朝とは思えないような疲れを滲ませて、身体を傾けたり揺らしながら眠りこけている人たちをよく見かけたっけ。


c0038561_18424032.jpg

川のある風景

夜の底には
ふとんが流れています。

川の底を川床と言い
ヒトが眠りにつくそこのところを
寝床と言います。

生まれたその日から
細く流れていました。

私たち
今日から明日へ行くには
この川を浮き沈みしながら
運ばれてゆくよりほかありません。

川の中に
夢も希望も住んでいます。
川のほとりに
木も草も茂っています。
いのちの洗濯もします。

川岸に
時にはカッパも幽霊も現れます。

川が流れています。
深くなったり
浅くなったり

みんなその川のほとりに住んでいます。

/石垣りん詩集 やさしい言葉

(旧 皐月二十三日甲戌)
by raisinsand | 2012-07-12 20:51 | Comments(0)

shade

c0038561_1794975.jpg


日中は、照りつける陽射しにぐんと気温も上がるけれど、
日がすっかり暮れてしまえば、涼やかな風が吹き、火照った肌をやさしく撫ぜてくれます。

天気予報も申し分の無かった今日は、午後からお休みを取って、えみおわす 縫い目ちくちく展に行ってきました。

入道雲が立ちのぼる昼下がり、乗り込んだ郊外行きの電車は幾つものとうもろこし畑を通り過ぎて、武蔵五日市駅に着いたのは午後2時を回っていました。
炎天下の道を、少しふらつきながらも(笑)竹林の店までまっしぐらに進みました。
朝から飲み物だけだったのです。
えみおわすのちくちくを目指しているのだか、ラケッシュさんのごはんを目指してるのだか、、、
お店に着くなり、まずカフェに向かい、厨房にいるラケッシュさんに、「まだごはんお願いできますか?」と訊ねていました・笑。

先月此処に着た時も、雨に濡れた色濃い緑を、いつまでも飽くことは無いだろうな、と思いながら眺めたものです。
今日この日の緑は、容赦のない陽射しを浴びながら、ほとんど黒いような陰と溶け合い、濃さを極めるところまで極めたような深い深い緑で、そんな緑に囲まれていることが至福のような、そんな想いがしました。

竹林の店じかんを満喫して帰りの電車を乗り継ぎ、家の最寄りの駅に着く頃、いい旅をしたな、、、と独り言してしまいそうになりました。
そんな半日でした。


おみやげ

近年
旅からの
あんな良い土産はなかった。
さびしく
美しく
光る
ひとつの言葉。

「地球は青かった」

降りてきた宇宙飛行士は
たちまち群衆の中にまぎれ
広場の人は手に手に
もらったばかりの言葉製望遠鏡をにぎりしめていた。

—見えるかい?
—うん
 見えるような気がする
心もとない足場だった。

たしかに在るものを
たしかに見つけた
たしかな言葉。

それがあまりにも遥かで
幻のよう。

地球は青かった。

/石垣りん詩集  やさしい言葉

(旧 皐月二十一日壬申)
by raisinsand | 2012-07-10 21:10 | Comments(0)