<   2009年 12月 ( 5 )   > この月の画像一覧

十二月二十九日(旧 十一月十四日つちのえさる) climax

手前側には柚子の木、小道をはさんで金柑、そして夏みかんの木。

それらが連なり重なり合った庭先を通りかかると、また想い出す。

眩しい柚子色の提灯がぽんぽんと点り、

金柑色の小さな提灯もちかちかと点り、

夏みかんの大玉もたわわに点り、

それらはみんな太陽のように輝いて。

光の提灯です。


冬休みを、実家で家族と過ごしています。
休みのたびに、と言ってもいいほどよく、町の図書館に足を運ぶのですが、
今回は昨年末と同じように、有元葉子さんのおせちの本を借りました。
これはラッキーです。
昨年、これはまた作りたいと思った品々のレシピをメモにとっておいたのですが、
写真があるほうがつくりやすいものです。

そして、今日からおせち料理作りが始まりました。
手始めに黒豆煮。
それからレンコンで二品。

おせちから脱線して、今年最後のお茶菓子つくりにも時間を回しました。
大原照子さんの「お茶ほど楽しいことはない」。
この本も図書館で出会ったものです。
何度も何度も借り直し、何度も何度も読み返しては作ってみたいと思っていたチョコレートケーキに挑戦しました。

大原照子さんのお菓子のレシピは、読んでいても簡潔で作りやすい印象を与えてくれます。
バタークリームを作ったのは今回初めて。
北海道の手作りバターはとても新鮮で、やさしい味わいのクリームになりました。
私が焼くお菓子の中では、もっともリッチな味わいの部類に入る(笑)、この年のクライマックスに相応しい、
お茶のお菓子が焼きあがりました。

c0038561_2163477.jpg






一瞬一瞬を大切に。

みんなの、みんなの

合言葉。
by raisinsand | 2009-12-29 21:08 | Comments(0)

十二月十九日(旧 十一月四日つちのえいぬ) purify

今朝も快晴。

空を仰ぎ見るだけで、眼の奥の奥まで洗われるような、遠い青が広がっています。

そんな一日の始まりのとき、石垣りんさんの詩が、喉の奥の奥からこだましてきます。

--
太陽の光を提灯にして


私たち 太陽の光を 提灯にして
天の軌道を 渡ります。

おそろしいほど深い 宇宙の闇です。
人間は 半交替で 眠ります。

一日背負っている 生きているいのちの重みは
もしかしたら 地球の重みかもわかりません。

やがて 子供たちが 背負うでしょう
海山美しい この星を。

ひとりひとり 太陽の光を 提灯にして
天の軌道を 渡るでしょう。

(「空をかついで」 石垣りんより)
--

c0038561_8265441.jpg
by raisinsand | 2009-12-19 08:27 | Comments(2)

十二月十六日(旧 霜月朔日きのとひつじ) ceremony

c0038561_7542948.jpg
朝のお茶の時間、

それは私にとっては一日を始めるためのたいせつな儀式です。

欠かすことはできません。

体温を上げ、

気分を持ち上げ、

また、

出会いの感謝を味わうひととき。


c0038561_812930.jpg
毎夜、近所の家々のクリスマスイルミネーションが、
きりきりと冷えた空気を切りながらひとり歩くさびしさを和ませてくれる季節。
あきこさんは、シュトレン、柚子のピール、ビスコッティをこしらえて、
送り届けて下さいました。

今年のシュトレンにはカモミール酒もしのばせました、、、そんな滋味深いシュトレンは、
ピリリとスパイスが利いたチャイと。

c0038561_824590.jpg

ラベンダー色の花を咲かせたローズマリーの枝をあしらったシュトレン、

ざっくりとしたリネンの帽子をかぶせた柚子ピールの瓶、

そしてビスコッティにはきゅっと紅いリボンを結んで。

ターシャチューダーのカードにメッセージ。

あきこさんの心づくしの贈り物からは、常に教えていただくものがあるものです。




c0038561_885394.jpg
ビスコッティ。

ソイミルクティーをたっぷりの茶碗に注いでいただきました。

ビスコッティーに前歯を当てて、ざっくりと口の中に運ぶ瞬間。

しあわせな気分につつまれました。

朝のお茶。

この一日を喜びから始める第一歩です。



c0038561_8152996.jpg
身近な所で言うと、職場の方からうれしいお裾分けをいただくこともありました。

それで朝からマカロン。
やっぱり紅茶。
紅茶のシャンパン、ダージリンでよろしいでしょうか・・・。


その幸せは少々刺激が強過ぎたかもしれません。
お茶をすませて間もなく、
何となく鼻をかんだら、その中に血も混ざっていました。

でも、これもまた幸せの証、生きている証。
by raisinsand | 2009-12-16 08:21 | Comments(4)

十二月四日(旧 十月十八日みずのとひつじ) rain

今年のルミエールのヌーボー、マスカット・ベイリーAなども、まさしく苺ジャムを煮詰めたような、という形容そのもののとても魅惑的な赤ワインでした。
おいしかったものの印象とは支配的なものです。
その日も赤を飲みたくて、ブルゴーニュのビオロジックを注文しました。
外で食事をすることも珍しいのですが、そんなときに赤を注文するのは、もっと珍しいことでした。

よしこさんとわたしと、注文のとき呼吸を揃えたように「これ」とメニュウを指差した、ポロネギのロースト・マスタードソース。
大きなお皿に、丸ごとうっすらと焦がされたねぎが縦半分にカットされ、たっぷりのソースに浸かっているような状態で運ばれてきました。
そういえば、このお料理がメインディッシュでしたね、よしこさん。
私のピノノワールにもよく合いましたが、よしこさんに味見をさせていただいたPlein Sudの白がまた、ほんとうにおいしかった!(笑)

あれ以来、マスタードソースのことが気になって、レシピをウェブで調べてみたり、冬休みに実家に帰ったら、武藤さんが育てる見事な下仁田ねぎを焼いて、マスタードソースを添えて家族に出してみたいと考えたり、
こうやって後々の印象に残るくらいおいしいたべものでした。




c0038561_19543922.jpg
目の醒めるような、初冬の色。
それは雨に濡れる葉っぱの色。


雨が降りしきる朝の道は、無数の葉っぱたちによって、うっとりするほど彩られていました。
散らばるもみじの一枚一枚の透き通るような赤。
枝の上で熟しきった柿の実も、黒く透き通るような深い色。
傘の向こうで一瞬目の合った、ちいさな葉っぱの燃え上がるような赤もまた、透き通って。


ひと雨ごとに、大気はふかく沈殿し、この地上に残された欠片は、
その上澄みのような色を、
この目に投げかけてくれるようです。
by raisinsand | 2009-12-04 20:08 | Comments(0)

十二月三日(旧 十月十七日みずのえうま) remind

c0038561_8151725.jpg

長野からやってきたよしこさんは、
赤とグレイが落ち着いた民族模様を織りなしているざっくりとしたセーターを着ていました。
いつも会う訳ではなくて、
最後に会った時からすっかり一年以上も過ぎているのだけれど、
お久しぶりですこんにちはの挨拶を交わすか交わさないうちに、
時の隔たりなど皆無になって、
まるで昨日も会ったような心持ちで、互いの話が始まるように感じられるのです。
by raisinsand | 2009-12-03 08:21 | Comments(0)