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四月二十八日(旧 四月四日みずのとう) marriage

シナモンが香るオートミールビスケット。

友達が焼いてくれたお菓子が昨日届きました。

お茶の友に、と。

緑の眩しさが増していくのと平行して、

紅茶熱が高まっています。

届いたお菓子を目の前に、

頭の中では、ぱぱっとこのお菓子に合わせるお茶は?という思考回路が巡ります。

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ふうわりとしたシナモンの香り、

さくさくと優しい歯触り。

最近、LE PALAIS DES THESで手に入れた、ディンブラのペティアガラというお茶をいれました。

このお茶、強めにいれてもやさしさが残るお茶なのです。

いつも飲み慣れている、静岡で無農薬栽培された紅茶と通じる、

コクのある香りの向こうのやさしさ。



ワインとチーズ、ご飯ものと香の物、、、それらと同じ。

それぞれの持ち味が出会った時、それぞれが持っていた魅力をさらに高め合うマリアージュの愉しみは、

お茶のお菓子の世界にも遺憾なく発揮されるものですね。
by raisinsand | 2009-04-28 08:07 | Comments(2)

四月二十六日(旧 四月二日かのとうし) windy

朝からよく吹きます。

緑を求めて、

吹かれるままに外を歩くのが、

気持ちよい季節です。

いくら摩擦ですり減っても、決して切れることのない凧の糸に繋がっているような、

そんな心持ちが芽生えてきた季節であります。

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by raisinsand | 2009-04-26 16:48 | Comments(0)

四月二十四日(旧三月十九日つちのとい) garden

止まらない。

どうにも止まらない。

そんな季節だ。

庭へ、

空へ、

胸の、奥の奥のほうで

とどまっていたちいさな生き物は、

いつだって飛び出してゆく


そんな勢いだ。

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花の精は、

土の根は、

気ままに語りかけてくれる。





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自由な会話を愉しめば、

あたたかいお茶が

いつだって待っていてくれる。
by raisinsand | 2009-04-24 22:27 | Comments(0)

四月十五日(旧 三月二十日かのえとら) remedy

花水木はもう満開に、藤の白や紫もすでにあちこちで咲き誇っています。

若葉の緑は眩しく、

鳥は自由に飛び回り、

畑や原っぱでは無数の蝶がひらひらと舞い、

天に向かって蔓をのばした豆の花が、色とりどりに咲いているのを、

歩くときはいつもいつも無になって、眺めていました。

それらを眺めているうちに、という訳ではないのかもしれませんが、

身も心も、今よりさらに解放されたがっていることに、はたと気づきました。

さらに解放されたがっている今の自分は、苦痛を感じていることに気がつきました。

困りました。

しばらく困った果てに、弱った頭をもたげて大きな本屋に立ち寄りました。

たいして時間もかけずに辿りついたのは二冊の本でした。

「ベニシアのハーブ便り」、

そして梨木香歩さんの「西の魔女が死んだ」。

とにかく二冊を買い込んできて、お茶をすすりながら読みふけりました。


ふしぎなもので、ベニシアさんも西の魔女も、イギリスからやって来た女性です。

それぞれのページをめくる度に、

ベニシアさんの庭と西の魔女の庭の区別がつかなくなってきて、

それらが渾然一体となった、

夢のような秘密の花園に迷い込んでいるような錯覚に陥ります。

それは、胸の奥の奥のほうの痛みを和らげ、

苦痛を、それを乗り越える勇気に、還元してくれるように感じます。


どなたかが、「本は心のくすりです」とおっしゃっていました。

そのとおりだと思いました。
by raisinsand | 2009-04-15 20:42 | Comments(0)

四月十四日(旧 三月十九日つちのとうし) source

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今日のお弁当には明日葉の胡麻和えを、ということで、
今朝たっぷりの明日葉を湯がきました。

葉の先端だけ胡麻和えにせずそのまま、朝ごはんに添えました。

ひとくち、ゆっくり噛みしめていると
野性的な香りと、春の野菜が持つ甘みとこく、いろんな味が混じり合って、
ほんとうにおいしい。

旬の野菜の茹でたて、あるいは蒸したては、
何もつけないでいただけば、その野菜の複雑で繊細な味をじっくりと味わえます。

そうやってあじわったものが、やがてはこの身体の一部になる、、、うれしくなってきます。


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お弁当は、玄米ごはんに梅干し。
明日葉の胡麻和え。
筍の直がつお煮。
大根と大根葉を桜の花の塩漬けで揉んだもの。
昆布煮。
デザートは林檎のコンポート。
by raisinsand | 2009-04-14 07:55 | Comments(0)

四月十二日(旧 三月十七日ひのとい) attract

意識はしていないのに、つい繰り返してしまう。

習慣、ということかもしれませんが、このごろ週末買い物に行くとつい、二十日大根を買ってしまいます。

自然食品屋さんでも、すべての野菜が完全無農薬無化学肥料というわけではなく、

紅も緑も鮮やかなこの野菜が、その中でも無農薬無化学肥料だから、という理由だけではないような気がしてきています。

紅くて丸い小さな根っこをかじると、ぴりっとした味が身体を目覚めさせてくれます。

気持ちいいんですよね。

ほんとうに小さなことですけど。

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今朝はめずらしく、この小さな家に来客があります。

朝食の一品にも、二十日大根はおでましです。
by raisinsand | 2009-04-12 07:58 | Comments(0)

四月十日(旧 三月十五日きのととり) gone

ふだん行き来する道、

突然出向くことになった先々で、

毎日毎日たくさんのさくらの木に出会いました。


日暮れ時、あたりに立ちこめたさくらの匂いや、

花の折り重なった向こうに昇った月、

これまで見たこともないような花吹雪。


記憶の海に沈んでゆくさくらの花びらは、今年も幾千幾万。


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ありがとう。
by raisinsand | 2009-04-10 20:32 | Comments(0)

四月五日(旧 三月十日かのえたつ 清明) aid

桜が満開を迎えています。

迎えるものがあれば、送るものも必ずあります。

伯母が天国へと旅立ちました。

これまで知ることのなかった伯母と伯母の友人たちとの絆に触れる三日間でした。

見えていなかったものが突如として集結し、それぞれが静かに伯母という人、そしてその人の歴史を語る三日間でした。


また、あわただしい三日間でもありました。

今も気分が変に高揚していて、身体はくたっとしています。

家に帰り着き、とにかく身体の渇きを癒したくて、サラダをつくりました。

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グリーンマスタード、伯母が好きで育てていたルーコラ、そして甘夏のサラダです。

塩を散らしてオリーブオイル。

苦みと酸味で、

細胞のひとつひとつが蘇ってゆくよう。



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サラダの後ひと仕事を終え、依然として身体が乾いていたので。

これもまた、細胞に染み入ります。





過去、現在、未来を越えたいのちの受け渡しに、改めて感謝したいと思います。
by raisinsand | 2009-04-05 15:47 | Comments(2)

四月三日(旧 三月八日つちのえとら) story

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その庭では

春がやって来ると決まって

雨ごとににょきにょきと芽を出し、

地を這うように成長してゆきます。

母は芹と呼び、たしかにそれは芹なのですが、

山菜のようなたくましさを備えた芹であります。

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茎と脇芽を分け、

茎のしゃきしゃきが残るよう、さっと湯がくと、

茎の中心が紫のように、脇芽がそれは鮮やかな緑に、

色を、光を、発します。


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まな板にのせ包丁の刃を入れると、

さくっ さくっ

この音が聴こえれば、それはいい具合だということです。

たっぷりの胡麻衣で和えると、

野性味溢れる春の一品が出来上がります。
by raisinsand | 2009-04-03 09:42 | Comments(0)

四月二日(旧 三月七日きのとうし) tiny

昨日まで三日連続で仕事帰りの道、ひっそりと空に浮かぶ満ちゆく月を眺めることができました。

まだ仄明るい空に浮かぶほっそりとした月を眺めることは、ちいさな喜びです。


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そこかしこに、ちいさな鳥たちがさえずり、

木々は芽吹いて、ちいさな葉の若々しい緑に包まれているのを見るたびに、

胸が弾んできます。




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いただいたお菓子は、ちいさなフランス焼き菓子。

白いお皿に並べると、眺めているだけで楽しく、

食べてしまうのが惜しいと思いながらも、どれからにしようか、、、と迷う。

ちいさいだけで、特別なものになることもあるのですね。






日々、世界は絶え間なく極小の変化を繰り広げています。

その真っ只中に生きること。

ちいさな感謝をたくさん積み上げていこう、そう思っています。
by raisinsand | 2009-04-02 08:04 | Comments(0)