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二月二十八日(旧 二月四日きのえたつ) pastel

わずかに晴れ間が覗く空の下、いつもの道を歩きながら、いつもよりゆっくり、家々の庭の木々や草花を観察しました。

凛とした薄桃色の梅の古木にしばし見とれ、その場を去ろうと歩きはじめた時、

ふわっと、

それまで気づくことのなかった梅の花の高貴な香りを、

背中から感じました。

梅と水仙と木瓜が見事な庭に差し掛かると、家主のおじいさまが庭の手入れをしている様子で、

それをなんとなしに見上げながら横切ったとき、

そのおじいさまの手に、土のついたのびるが数本見えました。

いいですねぇ。


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今日のお昼は、ちょっと遊んでみました。

薄桃色の白玉は練り梅、緑は御抹茶。
青きな粉を敷いて、友人が米あめで煮てくれた金柑もあしらって、
メイプルシロップを細くたらしました。

昨日生活クラブで届いた月山の青大豆は、カノウユミコさんのレシピに習い
かたゆでにして、生姜醤油で。
金沢に出張に行った方からいただいた、野の花と言う加賀麩をもどし、ちょこんと据えました。

大好きな菜花は、酢味噌です。


雛祭りが平日なので、今日は一足早く
わたしの雛祭り第一弾!?
by raisinsand | 2009-02-28 15:20 | Comments(2)

二月二十七日(旧 二月三日みずのとう) feathery

如月は、着更月に由来するとも言われている。
そんな話を聞いたことがあります。
古い暦で如月に入り、とうとう今日は横浜でも雪が舞っています。

まるで無数の羽毛が天から舞い降りてくるようです。
窓の外、向こうの庭の青々とした垣根の向こうに、紅い梅の花をつけた枝が見えます。
その間を、止め処もなく舞い降りてくる真っ白な雪のひとひらひとひら。

景色に見とれていたら、ドアのほうから カサカサ ストン という音が聞こえてきました。
ポストを開けると小さな小包。
あぁ、麻夕ちゃんからだ!

このあいだのふきのとうクラッカーが、あまりにほのかすぎたからと、研究熱心な彼女は、ふたたび焼いて送ってくれたのです。

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きちんと揃った四角たち。
やわらかな緑は、ふきのとうそのものです。


お茶もいいけれど、
今日みたいな日は晩まで待って、ちょっとおいしいお酒をお燗して、
一緒にいただくのがよさそうです。



嬉しい気持ちは、とりあえずは温かなココアと味わうことにしました。


私のココアには砂糖が入りません。
砂糖は必要がないので家に置いていないのです。
塩をひとつまみ、ココアと練り合わせます。
カカオの脂肪分が十分な甘みを感じさせてくれます。


烏の鳴き声が聞こえてきました。

サムイ、サムイ、と言っているのかな?
by raisinsand | 2009-02-27 11:15 | Comments(0)

二月二十五日(旧 二月朔日かのとうし) dusk

踏切を渡り、空を見上げました。

煙ったような薄やみを、西に向かって一直線に飛行機雲が走ってゆきました。

その先に、滲んだ染みのような金星がありました。


どんどん歩いて、

いつもの畳屋さんの前を通りかかると、

おじさんがきびきびと体操をしていました。

畳仕事の後に、ああやって身体を整える。

続けているおじさんの姿は、とても堂々と、また溌剌としているように見えました。


しばらく歩いて振り返ると、かろうじてシリウスが光っています。


新月の、しんと静まりかえる夜に、唄いたくなるものです。


星めぐりの歌  宮沢賢治


あかいめだまの さそり

ひろげた鷲の つばさ

あをいめだまの 小いぬ

ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ

つゆと しもとを おとす。
by raisinsand | 2009-02-25 18:33 | Comments(0)

二月二十二日(旧 一月二十八日つちのといぬ) bluish

夢見心地の気分で駅からのみちを歩く間、

頬で感じたのは、ぬるんで湿り気を帯びた西の風。


知人から、ここぞ(!)と言うタイミングで知らせをいただき、朝から出かけて、

一度お目にかかりたいと思っていた方にお会いしてきました。

その後も、まったく思いも依らない所で、以前ちらりとお会いしたことのある方と出会い、思い切ってお声をかけたのもよかった。

小さな再会が、心いっぱいに温かさをもたらしてくれたのです。


心が満たされていても、何か食べたいと思うのはやはり食いしん坊だからでしょうか(笑)


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クレソン一把に玉子ひとつ。

指で茎と葉を丁寧に選り分けながら千切り、時間差で火を通し、最後に玉子でまとめます。
といっても、クレソンの量が勝っているし、玉子には火が通りきってはならないので、すぐ崩れてしまいますが。

気分良く取りかかると、塩加減も微妙さがぴたりと決まります。
クレソンのフリッタータに、青紫蘇、赤紫蘇、べにばなをブレンドしたお茶を用意して、
青をたくさんいただきました。

春の個性ある青物は、刃物を避けるだけで、またぐんと香り良くいただけます。
菜の花のオイル煮のレシピにありました。
クレソンもそうですし、これは、青いものすべてに言えるような気がしてきました。
手で千切り易いもの、そうでないものがありますが。




辰巳芳子「味覚旬月」より


<略>

“愛とは、対象の上に善きことを願う意志である” という定義がある。

りんとした解釈を、ときに味わい直しているが、私たちの意志はふしぎなことに、大根おろしをおろす手、足でなければ表す術がない。

御身お大切にというが、ほんとうにそうだと思う。
by raisinsand | 2009-02-22 16:16 | Comments(0)

二月二十一日(旧 一月二十七日つちのえとり) inshallah

沈丁花も香りはじめました。

土中奥深くから湧き上がった春の息吹は、この一帯をくまなく駆け巡っていったようです。

辰巳芳子先生の「味覚旬月」を読んでいるうちに、今夜の一品にぜひあえものを加えたくなりました。

ちょうど南伊豆からやって来た明日葉を手に入れることができたので、それをさっと湯がき、荏胡麻を炒り擂り鉢にあて、あえものを作りました。

荏胡麻を炒ることは楽しいことだと、久しぶりに思い出すことができました。
炒り上がってくる荏胡麻の香ばしい匂いはなんとも言えません。


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たいてい、予期せぬ所にひょっこりとやって来るんだなぁ。

再会。
by raisinsand | 2009-02-21 22:01 | Comments(0)

二月二十日(旧 一月二十六日ひのとさる) invisible



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決して目に見えることはない、

心と心で確認し合う、

もっともたいせつなもの。


絆。


見えていないけれど、

張り巡らされている。


この星は大きなタペストリー。


だから決してなくさないでね。


あなたの心。
by raisinsand | 2009-02-20 11:01 | Comments(0)

二月十八日(旧 一月二十四日きのえうし) appetite

今年も、ばっけ味噌(ふきのとう味噌)を何回か作りました。

刻み、乾煎りしたばっけに酒をふり、玄米味噌と白味噌を合わせてのせ、さっと蒸し煮にしてから練り合わせる作り方が、今のところ気に入っています。

今朝は、黒豆を混ぜて炊いたワイン色の玄米ごはんを、そのばっけ味噌と糠漬けで2膳もいただいてしまいました。


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by raisinsand | 2009-02-18 07:56 | Comments(0)

二月十六日(旧 一月二十二日みずのえたつ) fractal


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おおざっぱに捉える限り、それは実に退屈だ。



しかしながら詳細に目が届くようになると、飽く暇もなくなる。



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古代のギリシア人は、

目が光を発するから もの が見える、と考えていた。


ある本にそんなような一節があったことを、

また想い出した。
by raisinsand | 2009-02-16 20:34 | Comments(2)

二月八日(旧 一月十四日きのえさる) moment

2月7日午後4時、

東の空に大きく、十三夜の月が昇っていました。

まだ薄青い、光に満ちた空。

白くうっすらと浮かび上がる月は、

春の幻のよう。

まだまだ梅の季節ですが、

その先に桜の楽しみがあることを想い出しました。


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そんな夕暮れ時のお茶は、

松崎セットでいただきました。

松崎セットとは、

松崎で摘んだ明日葉とふきのとうのクラッカー、

松崎の潮風に揺られていた金柑のあめ煮。

松崎にゆかりのある友人からいただいたおやつのことです。
by raisinsand | 2009-02-08 10:01 | Comments(0)

二月七日(旧 一月十三日みずのとひつじ) broadcast

週末の、時間に余裕のある時は、いつもと違うことをして楽しみます。

午前中、ブランチをゆっくりとりました。

普段あまりいれないやり方でお茶を入れました。

シナモン・クローブ・カルダモンのチャイブレンドティに生姜とウコンもプラスして、豆乳でコトコト。
ジャムウティのイメージです。ジャムウと言うのは、バリ島で伝統的に伝わっている癒しの技。

素材から滲み出る自然な甘みと香りのマフィンと、ピリリとスパイシーなお茶を楽しんでから、
りんごと大根のサラダです。


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それから、じゃがいもを丸ごと蒸しました。

ラクレットがあるからです。

普段食べないものを、週末にゆっくりと味わうのもいいですよね。

多分、年に数回くらいのものですが、チーズを買います。
そんなときは共働学舎新得農場のチーズと、だいたい決まっています。
好みに合っています。

ラクレットは適当な大きさに切り、蒸したじゃがいもをスライスして、その上にのせ、
チーズが溶けるまであたためていただきました。


共働学舎さんのチーズで、一番気に入っているのはフロマージュブランです。
特に、容器を開けて、上のほうに固まっている部分が、なんとも好きです。

強い酸味と、ほろ苦さを持つはっさくに、その部分を添えて、マロニエ(栃の木)のはちみつをかけるのも、いいものです。


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食べることもそのひとつだし、

生活には様々なシーンがありますが、

いつも同じチャンネルで生きている、なんてことはないですか?



たまには、チャンネルを変えてみましょう。

選択は自由。無限です。
by raisinsand | 2009-02-07 12:39 | Comments(0)