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八月三十一日(旧 葉月朔日みずのとう)いつしか 大きな流れ に、合流するから

先日、ひょんなことから歌舞伎を観てきました。

市川猿之助門下の若手でつくる「二十一世紀歌舞伎組」が上演する

新水滸伝。

初めての歌舞伎でしたが、セリフも解るし、ストーリーがすごくよかった!

その中に、王英という人物が出てきました。

たいへんに 武骨 な、ちょっとコワそうな人。

それがひとたび、あるひとに一目惚れしてから、

己を守ることを放棄して、

不器用ながらも、ひたすらココロに正直に、

仲間たちとともに、月や星に導かれながら、

苦境に立ち向かってゆくのです。


替天行道。


歌舞伎のことを何も知らず、観にゆけるからとて、さして期待する気持ちもなく劇場に行ったのですが、

これほど心を打たれるとは。

感謝!
by raisinsand | 2008-08-31 09:02 | Comments(0)

八月三十日(旧 七月三十日みずのえとら) 後戻りできないみち

湿度の海を泳ぐような心地で

都心の森を歩いてきました。

睦念さんの命の森に、行ってみようと思ったのです。


海の森。


今日はたまたま、TINGARAのトークライブが催されていて、

そちらに人が吸い込まれていったようで、

その、海の森 に全くひと気はなく、

ただ 森 でした。


星と、月

珊瑚と、海の生き物たちの

息遣いだけが、森の中にこだましていました。


ビルの森の中、

深い木立に囲まれ、輝く楠が2本と1本立っている、

命の、

海の森に

思い切って出かけてよかったと思いました。
by raisinsand | 2008-08-30 19:16 | Comments(0)

八月二十八日(旧 七月二十八日かのえね) 天地始粛てんちはじめてしゅくす

昨夜のこと。

灯りを全部消した。

昨夏つくった蜜蝋のろうそくがまだ、数本残っていたことを

憶い出したのだ。

ちいさなろうそくのひとつに火を点した。

ちいさな炎がゆらめくのを背に、

ふと背伸びがしたくなって、思いきり腕を高く上げて

背伸びをした。

目の前に現れたのは、

床も壁も天井もはみ出してしまうほどの

おおきな自身の影だった。

私が身体をくねらすと、

影も一緒になって身体をくねらせた。

ろうそくの灯りが、太陽の分身だったことを

憶い出した。


それから、ベッドに横たわりながら

作用には反作用が伴うことを

憶い出していた。

星屑と暗黒星雲が宇宙を漂うように、

きっと魂にも反魂(かたわれ)が存在していることだろう。


昨日はオフィスにいた昼から、

ほんとうの静寂を恋しがっていたことに気づいた。

あのとき、一瞬でもパソコンのハードディスクの音やプリンターの音から逃れたくて、

耳を抑えた。

すると、海に潜ると聴こえてくる音だけが聴こえてきた。

静寂にも、音があることを

憶い出した。
by raisinsand | 2008-08-28 07:39 | Comments(0)

八月二十七日(旧 七月二十七日つちのとい)一瞬、カーテン越しに射し入ってきた陽の色は、確かに 秋

窓の外から、一匹の蟲の声が聴こえてくる。

しきりに、

休むことなく、

ずっと鳴いている。


朝の蟲だって、わたしに知らせてくれるのだ。


毎朝、未知の道が敷かれることを。


鳩の家に住むともだちもきっと、

温かい珈琲をすすりながら、

このワクワクを味わっているに違いない。


あぁ、今、その蟲の音が蝉の声に変わった。

誰かから、そのまた誰かへと、

時機を得ては、

引き継がれてゆくのだろう。


いのち。
by raisinsand | 2008-08-27 08:09 | Comments(2)

八月二十六日(旧 七月二十六日つちのえいぬ) すべては大地に還って行った

先日、野菜を買いたい私のために、友人が連れて行ってくれたところで、
その友人が生姜の花の匂いを教えてくれた。

立ったまま、しばしその匂いに、感覚の全部を預けた。


季節を暮らし、

少しずつ、

かけらを拾うように、

学んでゆくというのは、

花の香りを知ってゆくことなのかもしれない。


水仙、梅、桜、薔薇、くちなし、、、

季節を巡るごとに、

いつもそれが最上であると感じること。



教えてくれて、

ありがとう。
by raisinsand | 2008-08-26 08:01 | Comments(0)

八月二十五日(旧 七月二十五日ひのととり)天雨(あめ)の足止め

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ねえ、

もう、行ってしまったの?


それとも


隠れているだけ?
by raisinsand | 2008-08-25 18:20 | Comments(0)

八月二十四日(旧 七月二十四日ひのえさる)染み入る、染み入る、天の水

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朝から雨降り、

今日も涼しい。


とうとうみつけた

とうもろこしの粉。


つくろう、つくろう、

コーンブレッド!


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粉と、ミルクと、バターと、卵。

くるくる混ぜ、

オーブンに任せるだけ。


あっという間に、焼きあがりました。

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さあさあ、

熱い空気が

コーンブレッドから逃げてしまわぬうちに、

ナイフを入れて

・・・・・・


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いただきます。



ごちそうさま。
by raisinsand | 2008-08-24 11:35 | Comments(0)

八月二十三日(旧 七月二十三日きのとひつじ)ノウゼンカズラも秋桜も、サルスベリも、一緒に揺られて

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今日はおじいちゃんの命日。


実家に帰っておはぎをつくりました。



いつも、いつも、ありがとう。

合掌
by raisinsand | 2008-08-23 20:01 | Comments(0)

八月二十一日(旧 七月二十一日みずのとみ)ひんやり風に冷やされる

ほとんど日が暮れかかった頃、

帰り着いた家の窓から見たのは、

闇の塊のような、真っ黒な雲。

膨らみながら、

空を走っていた。


丘の多い妙蓮寺の一帯は、

気圧の変化にとても敏感だ。

一瞬のうちに、

木々や草むらが、風に吹かれてざわめき始める。


遠く、遠くから、

雷の唄声が聴こえてきた。

祭り太鼓のように唸り、花火のようにリズムを取る。


そのうち稲妻が

此処の真上で踊り狂う。


こんな夜、友から送られた手紙の封を開ける。

ハピー バースディ

のメッセージとともに、

小さな石ころが大事に包まれている。

ほんものの石ころだ。

まがい物の多い、

この世界の一体何処で

見つけたのだろう。


露草の茂みの向こうの、

まるで水の惑星のような青い実をつけた

無花果の木を、

眩しく見つめた朝が、

遠く、遠くに

行ってしまった。
by raisinsand | 2008-08-21 20:56 | Comments(2)

八月二十日(旧 七月二十日みずのえたつ)そらの一日


空は、そら

空は、くう

宙も、そら だし

宙も、くう。



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夕暮れ時、幾筋もの飛行機雲を見ては、胸を躍らせる。

それは、 兆し だから。


遠くに見えた飛行機雲が、

一瞬、とても迫ってきた。



ほら、

そうやって、

巡ってる。

そら。
by raisinsand | 2008-08-20 20:27 | Comments(0)